透過画像の保存



ここではバージョン1.7より追加した、アルファチャンネル付き画像の読み込み/書き出しを中心に、透過画像の保存、コピーについて解説します。 従来の絵を描く目的とはやや離れた機能なので、本章はオプション的なものとしてお読みください。

バージョン1.6でマスクモードを加えましたが、BluePaint内部での限定仕様だったため汎用性の低いものでした。 今回加えたアルファチャンネルと結合コピー機能により、透過画像の作成にも実用的なものになったと思います。 透過Web画像(PNG)やMacOS X用の素材画像(TIFF)などを作成したいときにご利用ください。
注意:BluePaintでは8ビットの透過PNGは作成できません。

アルファチャンネルの内部的な仕組み
アルファチャンネルとは画像データ(RGB)に付加された情報チャンネルのことです。 フルカラー画像の画素(ピクセル)はR、G、B、それぞれ 0〜255(8bit=1バイト)の値を持ち、合計で3バイト分のメモリを使用します。 ところが1画素はCPUの処理に合せて32bit(4バイト)ごとに割り当てられるため、1バイト分の情報が空いていることになります。



この空き部分(プラスアルファのチャンネル)の値は通常0ですが、ここに各ピクセルの透明度(0〜255)を設定することで、透過マスクや描画マスクとして活用することができます。

BluePaintでは透過マスクとしてのみアルファチャンネルを使用しており、ここでのアルファ付き画像とマスク付き画像は同じ透過画像を指すものです。 同じものを差すのに用語が二つあるので混乱しますが、アルファはデータの置き場所、マスクは機能の名称とお考えください。


アルファ付き画像を開く
まずはサンプルファイルの「アルファ付き画像」を開いてみてください。 下図のようにスクロールバーの位置に切替えボタンが追加されます。 また背景はウインドウ余白の色になり、その上に透過画像が乗った状態で表示されます。 あるファイルがアルファチャンネルを持つかどうかは、このように開いてみるまで判別できません。



・RGB + Alpha:アルファチャンネルを透過マスクとして合成表示します。
・RGB:画像のRGBのみ表示します。
・Alpha:画像のアルファチャンネルのみ表示します。


アルファ付き画像の編集
BluePaintでは、アルファ付き画像をそのウインドウ内で直接編集することはできません。 選択、スポイト、虫眼鏡、手のひらツールのみ使用できます。 編集する場合は新規ウインドウを開き、そこへアルファ付き画像をドラッグ&ドロップしてください。



同様にRGB、Alphaの画像データもドラッグ&ドロップできます。 通常のウインドウ内での編集は、前章のマスク機能と全く同じ手順です。

アルファ付き画像の保存
通常のウインドウで編集したマスク付き選択画像は、以下の手順でファイルとして保存できます。




こうして開いたウインドウを保存/書き出しすることで、アルファチャンネルを持った画像ファイルが作成できます。

▼書き出しでアルファチャンネルが有効になるフォーマット(QuickTime4.1の場合):
Photoshop / PICT / PNG / QuickTime Image / SGI Image / TGA / TIFF
注意:書き出し時に色数の設定を行った場合、「約 1,670 万色+」以外ではアルファチャンネルは無効になります。

透過画像のコピー
今回コピーのオプション機能として「マスクを結合してコピー」を追加しました。

▼通常のコピー
マスク付き選択画像を普通にコピーした場合、クリップボードにはPICT(前景)、so8M(マスク)の二つのデータが入ります。 これはBluePaint内部でしか利用できない形式ですが、編集中のデータをスクラップブックに保存することができます。(前章参照)

▼マスク結合コピー
マスク付き選択画像がある状態で option キーを押しながら編集メニューを選ぶと、通常「コピー」の項目が「マスクを結合してコピー」に変わります。 これを選択すると、前景とマスクが結合されたピクチャデータがコピーされます。 これはマスクの再分離が不可な変則的なものですが、他のアプリケーションへのペーストや、リソースデータの作成時に活用できます。





まとめ
ここまでの内容をまとめると以下のようになります。マスク機能は用途にあわせてご利用ください。

データの種類前景データマスクデータ用途作成方法
アルファ付きファイル
RGBAlpha ・Web用透過マスク付きPNG画像
・OSX用TIFF画像
アルファ付きウインドウを保存/書出し
(オプション設定時の色数は約1,670万色+のみ有効)
マスク付きピクチャ
PICTso8M ・BluePaint内で再利用する画像
(スクラップブックにまとめておくと再利用しやすいボタン、アイコンなどに有効)
マスク付き選択画像をコピー
(前景の色数は自由に設定できます)
マスク付きピクチャ
(結合)
PICT ・他のアプリケーションで透過ピクチャとして利用する画像
(ピクチャクリッピングやリソースデータで透過画像を利用する場合に有効)
マスク付き選択画像を、オプションキーを押しながら編集メニューからコピー
(結合したコピーデータの再分離は不可)

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